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『どちらとも言えません』 奥田英朗

Dochiratomo2011年、100冊目。奥田英朗『どちらとも言えません』

「Number」連載のスポーツエッセイ集。

『野球の国』とか『泳いで帰れ』とか、非常に楽しいスポーツエッセイ集のある奥田英朗の新作。

今回もしっかり笑わせてもらえます。

 

PART1

 スポーツにおける悪役の経済効果考。

 プロ野球おやじの目に映ったJリーグ。

 WBCでわかってしまったアメリカ式の行く末?

 校歌好き早稲田大学は内輪で盛り上がる?

 どれほど野球選手をリスペクトしているか。

 中年男子は昔日の勇姿にむせび泣く。

 スポーツの階級と門外漢のジャパニーズ。

 広島新球場と日本人の芝生コンプレックス。

 プロ野球の監督には利権がいっぱい。

 引退セレモニーはもういらない。

 スポーツチームはオーナーの道楽である。

 今こそ振り返る十二年前の恥かしい過去。

サッカーW杯狂想曲

 改めて考える日本人サッカー不向き論。

 根が深いスポーツの力関係。

 サッカー、番狂わせゾーンの快楽。

 W杯でサッカー選手の顔を考える。

PART2

 メダルの価値と五輪の大本営発表。

 用具はドーピング?ならば原点回帰を。

 結果待ち競技と観る者のジレンマ。

 野球選手と名前の相性についての考察。

 嗚呼、花の運動部はどこへ行った。

 我が国にもビート・ライターを。

 ジャイアント馬場と柴田錬三郎。

 猛暑日と運動部の相性についての考察。

 スポーツは報復合戦の宝庫なのである。

 日本シリーズが国民的行事だった頃。

 才能の配置は神様が決めるのだった。

 ”個性より基本”は日本人独特の価値観。

 スポーツにおける阿吽の呼吸について。

 スポーツの楽しみは、語る楽しみなり。

 

もうタイトルを見るだけで、興味がわき、十分笑いがこみ上げてくる、そんな作品。

スポーツへの造詣の深さに感心すること3割、話の展開・構成のうまさに3割、独自の批評・毒舌への感嘆4割といった評価でしょうか。

こんな楽しげな批評を読むと、最近起こった出来事など、どんな風に斬っているのか、是非読みたくなってしまいます。

最近の巨人軍の内紛劇はどうみているんでしょう。

また、4位が確定していながら、初の金メダルまであと一歩のアメリカを(空気も読まずに)破ってしまったW杯女子バレーの無邪気な歓喜って、どうなんでしょう。

お奨め度:★★★☆☆

再読推奨:★★★☆☆

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